連載 PARBREAK・パーブレーク VOL.8 2000/5/16 編集・伊丹邦男 |
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グリーンまでの 距離感 |
ゴルフのスコアを左右するにはアイアンショットを含むショートゲームです。 特にミドルホールやショートホールのグリーン(旗・ピン)を狙うショットの距離感が大事です。 ゴルフでの距離感は@感覚的な距離感、Aメカニカル(機械的)に測定された距離感があります。どちらも人間が行うスポーツですので必要です。 前者は感覚を研ぎ澄ませていなければならず、その距離感はグリーン廻りの背景やバンカー、ウオーターハザード(池&クリーク)の配置により距離感を狂わす、コース設計者の罠にはまります。 (特に名門、東京ゴルフ倶楽部はガードバンカーとグリーンが一般的コースより離れて作ってあるので距離感を惑わせます。) 後者の距離感はコースのサイドに必ずグリーンまでの表示としてヤーデージ杭があります。グリーンの中央やフロントエッジまでの距離を直線的に測定してあります。我々のショットしたボールの位置は必ずしもヤーデージ杭と同じ距離ではありませんので、歩測という動作が必要になって来る訳です。 (同伴競技者に迷惑の掛からない様に歩測しましょう。) 1ヤードは90cmですので大股で歩く1歩です、自宅に10ヤードを測れる直線な場所があれば10歩で歩いてみましょう。 コースにおいては平坦なコースばかりはありません、打ち下ろし&打ち上げのコースが多々含まれています。 そこでメカニカルな距離感と感覚的な距離感が必要になってきます。私はグリーンまでの距離で私の身長だけ上がったり、下がっていた場合は10ヤードの増減で距離を見ます。こんな事のジャッジが出来ればゴルフをさらに面白くするでしょう。 よくプロ選手と練習ラウンドをすると、必ずグリーンエッジからグリーンの長さを必ず測ります。グリーンの長さを我々アマチュアは解っていません。大体のグリーン長さは30ヤード前後です。 この事はフロントエッジからグリーン奥までは1クラブ10ヤードとすると3クラブ差がある訳です。 逆に言うとグリーンセンターまでの距離が180ヤードあったとするとフロントエッジまでは170ヤードです。 ワンクラブ小さくなればミスショットの確率も低くなり、又、エッジからパターを使えばピン手前から責める事になり、簡単なゴルフになってくるでしょう。今まで、グリーンまでの距離を漠然とショットしていたことがこの事より精度を増し、スコアアップにつながります。 ここで大事なことは自分で使用するクラブの飛距離の問題もありますので、確率しておくことが必要な事と、天候によりボールの飛距離も変化する事を憶えておきましょう。 アマチュアとプロの差は、このジャッジの鋭さが決定的に違う事でしょう。(実はジャッジで現在、私はプロとの差を痛感しています。) (競技会やプロの試合は必ずピンプレースメントを渡されますがね!) |
ショートパット | よく長い距離は方向と距離が合うが、ショートパットを外してズルズル、スコアを崩す経験があることと思います。 ショートパットは格言通り「ネバーアップ・ネバーイン」ですね! 要はショートパットはカップをオーバーする事が必要です。それではオーバーするパットとは具体的に言うと、強く打つ事です。 何だか解った様で解らない表現ですね! 強くヒットするパットはハンドファーストの形でタップ式(グリーン面と水平にストロークするのではなく、ダウンブローにパター面を入れるのです。)が良いでしょう。多少の傾斜は強くヒットする事でボールは直線的に進みますのでカップの幅に左右ボール1個分曲がるラインも薄めに狙い、曲がる側のカップ内側で入っていきます。オーバーにヒットすると言っても限度はありますが1メートル前後の距離では30p程度強く打ちましょう。この直線的に強くヒットするパットのメリットは、良くパットラインを気にするあまりショートする事がありますが、それが無くなります。 |
パットライン | パットのラインはストレートばかりではありませんね! フックラインもあればスライスライン、はたまたスネークライン。いつもパットの構えを同じにしたのでは入る確率も下がってきます。 通常のスタンスでボール位置をスライスラインは左足寄り、フックラインは右足寄りに構えてみましょう。 まずスライスラインが外れた現象を考えて見ましょう。多分、カップの前で右に切れ、一般に言うアマチュアラインで外すことが多いでしょう。この補正をしてくれるのがボール位置に対するパターシャフトの角度です。 左足にボールを置くことによりハンドファーストが弱くなり、フォローがインサイドに出易くなります。(言い換えるとスライスラインに沿ってフォローが出ます。:オンライン) 又、フックラインはハンドファーストが強くなりインサイドアウトにストロークし易くなります。 スライスラインとフックラインの表現が違うのはフォローの出方が違うわけで、 まとめるとスライスラインはフォローを長く、フックラインはフォローを短くが良い結果を招くでしょう。 前述したスライスライン&フックラインに対するボールの位置は自分で感覚的にヒットし易いボール位置を練習で探しておきましょう。その日、プレーするコースでのグリーンの芝の状態を早くつかんで、どんな状況でも対応できる頭の柔らかさが必要です。 カップに対するラインとのスタンスの採り方も必要動作として、必ずライン後方からイメージを出してスタンスまでのルーティーンを自分で確率しておきましょう。 |
バンカーショット | まずバンカーショットはトラブルショットの一部であることを考慮しておきます。 バンカーの砂には柔らかい砂、硬い砂、粒子の粗い砂、細かい砂、雨後の水分を含んだ砂等々があります。ここでは通常の状態で考えて行きます。 バンカーショットを考える上で、サンドウエッジは欠かせない物ですね。そのサンドウエッジは昔からあったクラブではなく、私がゴルフを始めて時(30年前)はピッチングウエッジ又は、9番アイアンでバンカーショットをしていました。皆さんもご承知の通りジーンサラゼン氏によりピッチングウエッジにロフトをつけ、バンスと呼ばれるクラブのソール部を厚くしてエクスプロージョン(砂を爆発させる)がし易くなったのが後に開発されました。このバンスの使い方でバンカーショットは格段に上達します。 まずバンカーショットの第一条件はインパクトからフォローにかけて。クラブシャフトと右手で作った角度を崩さないでショットすることです。 具体的にはバックスイングでコックを使い、そのままコックを解かないスイングです。インパクトでコックを解いてしますとホームランの危険性があります。 通常のバンカーショットの距離との関係はクラブフェースの開き方及び、スイングの大きさで調節します。まずはどんな状態でもクラブフェースは開きます。そしてピン又は、落す場所に対してクラブフェースの開き加減だけ左サイドをターゲットに、そのラインのストレートにクラブのネックから軌道を想定して入れます。この時の注意点はスイングプレーンにオンラインが必要です。 クラブヘッドの入射角はあまりダウンブローではなくシャロー(低く)入れるとバンスが効き易くなり、バンスの働きにより砂も思ったより多く取れず簡単にボールを出す事ができます。又、砂へボールの沈み加減が多くなるほど入射角を大きく(ダウンブロー)すれば良いでしょう。 バンカーのショットは前号(Vol・6)で書いた、アプローチショットの延長ですので同じ打ち方で良いと思います。私は距離感としてピンまでの距離の2倍の距離感でスイングの大きさを調整しています。 (20Yでしたら40Yのスイング。) |
VOL.8
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